地歌箏曲を愉しむ

琴と三味線の魅力をご紹介します。

自己紹介

f:id:gakei:20160909230505j:image

Name:gakei(雅京)
E-mail:gakeiblog@gmail.com
生田流正派邦楽会三絃准師範。好きな検校は光崎検校。ただ今、箏の勉強中。いずれ人に教えられるようになりたいが、今は一人でも多くの人に地歌箏曲の良さを伝えるべく、「五感で愉しむ琴・三味線」をテーマに、少しずつブログを更新していきます。日本伝統音楽―地歌箏曲って、味わい深いですよ!

地歌箏曲とは何ですか?
 地歌(ぢうた)とは、上方で発展してきた三味線のジャンルのひとつで、各ある三味線音楽の古典です。また、三絃(さんげん)とは三味線の別称です。一方、箏曲(そうきょく)とは箏(琴)の音楽です。地歌箏曲は別々に発展したものですが、融合し、箏と三絃で合奏しながら弾き唄いすることが多いです。

地歌箏曲の魅力は、どこにありますか?
 三絃の音色の「粋と艶」、箏の音色の「雅と華」、その二つの掛合いに乗せた「歌の景色の味わい」だと思います。その音楽の内省的な世界観は、やはり和室で演奏したときに一段と輝きます。

お気に入りの曲は何ですか?
 八橋検校の『乱輪舌(みだれりんぜつ)』、光崎検校の『夜々の星』です。『乱輪舌』は箏曲の代表的な曲で、静寂からはじまり、序・破・急と徐々に盛り上がり、再び静寂で終わる、箏の旋律の緊張感が心地よい曲です。『夜々の星』は、個人的に作編曲者の光崎検校が好きなのもありますが…ぜひ聴いてみてください。

三絃・箏を始めたきっかけは何ですか?
 18歳のときに、現在の同じ社中の先輩の演奏を聴く機会があり、自分も弾けるようになりたいと憧れを抱いて習い始めました。幼少から学んでいたわけではありません。箏がある程度上達してから三絃を学ぶのが一般的のようですが、私は三絃から始めました。

普段どのくらい練習していますか?
 毎日続けていますと言いたいところですが、仕事とのバランスがありますので、休日に集中的に練習しています。また週に一度、師匠に稽古をつけていただいています。

演奏中に意識していることはありますか?
 地歌箏曲は、お座敷音楽なので内輪で楽しむという側面があります。普段の練習や稽古は、もっぱら完全なる自己満足、自己研鑽として愉しんでいます。人前で演奏する場合は、「和装での姿勢」「声と糸の響きの艶」「歌の意味」を意識することに加えて、毎回「独自のメッセージ性」を添えています。はじめて聴く人に何かひとつでも良さを感じ取っていただければ、しめたものです。

座右の銘はありますか?
 『Ars longa, vita brevis.』ヒポクラテスの言葉です。人の一生は短いが、優れた芸術作品は長く世に残るという意味。先人が遺した地歌箏曲に現代に生きる自分が触れられることに感謝し、その良さを少しでも多くの人に伝えていこうと考えています。
 『 There is nothing true on the underside.To know everything,face front and look outside.』アンディー・ウォーホルの言葉です。“私について知りたければ、私の作品をただ表面的に見ればいい、そこに私がいるから。裏側には何もないんだ。”人前で演奏する一つひとつの機会が勝負だと考えています。

稽古を続ける先に何がありますか?
 いずれ人に教えられるようになりたと思っています。稽古の後に菓子一つ、茶一服を共にするのが夢です。

広告を非表示にする