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地歌箏曲を愉しむ

琴と三味線の魅力をご紹介します。

皮が破れた

 

青天の霹靂

 

 長らくケースから出して三味線を弾いていなかったのが悪いのか、久しぶりに練習しようと思い開けたところ皮が破れていた。大ショック。お札に羽が生えて財布から飛んでいく画が浮かぶ。これだから伝統文化は金がかかる。

 三味線の皮は四つまたはケンでできている。四つとは猫皮のことで、白い皮に残る4つ黒い点=猫のおっぱいに由来する。猫の乳首は8個あるので、1匹の猫から2枚の三味線皮がとれるということか。一方ケンとは犬皮である。猫とは違い、腹側から割き背中側を中心にして使われる。地歌三味線の場合、両面四つ、または表面が四つで裏面に犬を用いる。

 

▼破れた三味線の皮(表)

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 湿気や極度の乾燥に弱く、破れるときは破れるという消耗品であるが、しかし約7年よくもってくれた犬の皮。当たり前だが三味線は犬猫の皮、蚕の絹糸、水牛の角、象の牙に亀の甲羅など、いのちでできていて、それを加工する職人さんがいる。当たり前ではないな、有り難いことだ。

 皮の湿気を適度に飛ばすには、毎日弾いて撥で皮を振動させることに尽きる。

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